DVD ハピネット・ピクチャーズ 2000/03/25 ¥4,935
気弱なレンタカー屋と要領の悪い看護婦という、なんともサエない男女が、棚からボタ餅でヤクザの裏金約2億円を持ち逃げすることに始まる。そこからおなじみの、偶然が偶然を呼びまくる大ボラ活劇が繰り広げられるわけだが、新機軸は視点が複数になったこと。たとえば主人公の散財話だの、各脇役のエピソードだのがもり込まれ、これまでのような、ひたすら前のめりにつき進む展開のスリル感こそ薄まったものの、直線的な笑いとはまた異なるおかしさが生み出されて、それはそれでおもしろい。
軟弱者の役では異彩を放つ安藤政信、動きに抜群のキレがある石田ひかりの主演2人を筆頭に、配役もいつもながらに秀逸だ。

話は毎度の事ながら偶然が偶然を呼ぶご都合主義満載で映画にリアリティーを求める人にはフザケンナって展開なんだけど俺は結構好き。
自動車事故を起こしヤクザの事務所に連れ込まれた鈴木(安藤)は慰謝料を要求され窮地に陥るが組事務所が突然ガス爆発を起こして鈴木とヤクザ(松重)以外は全員爆死。
偶然側に居合わせた看護婦の佐藤(石田)は現場に駆けつけ鈴木と瀕死のヤクザの2人と共に救急車で病院へ向かう途中息を吹き返したヤクザの行動が元で事故にあい救急車は川へ転落する。
ヤクザがシッカリ握っていた鞄の中から札束が溢れているのを見て金をかき集めて救急車がヤクザ諸共川に沈むのを見届ける2人。

その後持ち逃げしたした約2億円がヤクザの流した血で汚れていたのを石田ひかりと安藤政信の2人がコインランドリーで洗濯していたシーンがリアルマネーロンダリングって感じで笑えた。

現金を山分けした2人は死んだと思っていたヤクザが佐藤の勤める病院へ収容された事を知り逃走する事に。
逃げる鈴木と佐藤、2人を追うヤクザとその手下達が微妙なパワーバランスの中約2億円を巡って3つ巴の争奪戦。
ヤクザの手下が重傷で身動き出来ないヤクザを裏切り金を掠め取ろうとし手下同士の仲間割れも勃発!
その後様々なご都合主義のアクシデントが起こり最後は鈴木、佐藤とヤクザが手を組み手下に追われカーチェイス。
追い詰められた鈴木達は車で崖から転落。
幸い命は助かったが約2億円を積んだ車は爆発炎上し金は灰と消えた・・・。
この後更なるどんでん返しがあるが最後は皆がハッピーエンド。

この作品も矢口テイストぷんぷんなのだが正直SGひみつの花園と比べると若干パワーが足りない気がする。
単に主演の2人に思い入れが無いからからも知れないけど。

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