ペテン師と詐欺師

2006年11月11日 演劇
ペテン師と詐欺師
●演 出:宮田慶子
●翻 訳:常田景子
●歌 詞:森 雪之丞
●出 演:鹿賀丈史、市村正親、奥菜恵、愛華みれ、高田聖子、鶴見辰吾 他
舞台は南仏。高級リゾート地のリビエラに、ローレンスという名のイギリス人詐欺師がいた。
彼とであった女性たちは皆、人生で最高に幸せな時間をもたらされるという凄腕だ。
ある日、そんな彼の縄張りに"ジャッカル"の異名を持つアメリカ人ペテン師フレディが現れる。
"自分こそは世界一の詐欺師“と信じるフレディだったが、金持ちのマダムたちを
次から次へと手玉にとるローレンスの華麗なテクニックと、その豪奢な生活を目の当たりにし、すぐさま弟子入りを志願する。
共謀して大きな詐欺を成功させたが、所詮は生まれも流儀も違う者同士。
すぐに「同じ土地に詐欺師はふたりいらない」と、新たなカモをターゲットに、
縄張りとプライドを賭けた真っ向勝負が始まるが・・・

いや、面白かった!
主役の鹿賀さんと市村さんは流石。
演出上、市村さんが客席に降りてくるシーンがあるんだけど最前列のお客さんを弄っていたのはお約束?それともアクシデント?
どっちにせよ観客は大いにウケたw

鹿賀さんと市村さんの勝負と奥菜の絡みに関しては途中でオチが読めてたけど、最後の最後に更なるどんでん返しがありヤラレタって感じ。

出番が少なかったけどオクラホマの富豪の娘役だった高田聖子は役役柄を美味しすぎw
ダンスを強要するシーンは大爆笑。
元ヅカトップの癖にって一部で酷評されていた愛華さんも何処がダメなのか全く判らなかったよ。
奥菜恵は登場して直ぐのシーンでの歌の一部で聴いてる方も苦しくなるくらい辛い部分もあったけどそこ以外は概ね良かった。
正体をバラすシーンでの台詞は超チャーミングだった。

あとオーケストラの生演奏も非常に良かった。
とりあえず、俺が今までみた数少ないミュージカルの中ではNo1。

書く女

2006年10月21日 演劇
書く女
●作・演出 :永井 愛
●出 演 :寺島しのぶ 筒井道隆 ほか
日本女性として初めて職業作家となった樋口一葉を中心に展開する永井愛の新作。
残された日記をベースに、一葉が作家となる上で転機となった出会いや出来事に焦点を当て、
一葉の心の軌跡を丹念に追う舞台となる予定です。
結婚せず、常に貧乏暮らしをしていた一葉は、今で言うなら負け組。
そんな女性が「書く」ことを通して「生きる」ことの真実に迫っていく姿を描きます。
写実的な表現方法のみにとどまらない斬新な趣向を凝らした演出、
そして自らも「書く女」である永井愛だからこそ表現できる、これまでにない一葉像にどうぞご期待ください。
一幕が始まって暫くは観にきたのは失敗だったかな?って思ったけど観終わったら満足。
樋口一葉って正直名前と代表作を数作タイトルだけ知っているって感じだったので、一葉の描き方として良かったのか悪かったのか判断つかないんだけどw

1幕2幕あわせて3時間くらいあったのだが、全然長さを感じなかった事からも自己満足度は非常に高かった。
ヤフオクで定価以下で買ったチケだから余計にお得感もあったしね。

カテコの時、寺島しのぶが投げキッスしてた。
多分、1人だけスタオベしてた関係者っぽい中年の男の人(派手な格好してる訳じゃないのになんかスンゲー目だってた)に対してだと思うけど。
逃げるように駆け足で引き上げて行く姿も面白かった。

開放弦

2006年8月5日 演劇
開放弦
● 作 倉持裕
●演出 G2
●出演 大倉孝二、水野美紀、京野ことみ、丸山智巳、伊藤正之、犬山イヌコ、河原雅彦 
いわくありげな新婚夫婦(水野、丸山)の住む家に、何故か集まってくる7人の男女。
偽装、償い、友情、嫉妬、見栄、怨恨、慕情…。
それぞれの思惑と事情を抱えた7人のおかしな関係が、笑い、サスペンス、そして切なさを生み出していく。
やがて浮き彫りになってくるのは、不思議な愛のかたち。 日常と非日常の狭間を切り取り、それを巧妙な台詞で乾いた笑いに変換する作家・倉持裕が、俳優の個性をその物語の中で十二分に引き出す演出家・G2が、この不思議な関係の中で、静かに、そしてぎこちなく進む、切ない愛の物語を紡ぎ出します。

前半の1幕はギャグも多く笑えるシーン満載、大倉と京野が抑えた演技の新婚夫婦の周りで舞台を盛り上げる。
いわくつきの新婚夫婦が抱えた秘密が明かされ、新婦が新郎にとある告白をした事で物語は転がりだす。
そこに犬山と河原の漫画家夫婦が絡んだ不幸な事故が起こり共同生活が始まる。

後半の2幕は共同生活の終焉までが描かれているのだが、特に派手なアクションがある訳じゃないの物語に引き込まれアッと言う間に時間が経ち気が付けばカーテンコール。

物語のラストに流れるギターのメロディーが切ない・・・
水野、丸山演じる夫婦が一緒にギターで作曲するシーンや夫婦間の誰も知らなかった学生時代のエピソード。
いい年こいて恋に不器用な2人が微笑ましくも悲しい。
観劇中や直後よりも終わって一息ついたあとにジワっとくる、大人の物語だった。

しかし残念な事にこの芝居、チケットが全然捌けていない。
東京公演初日前からチケットがオークション等で叩き売られていたらしい。
大阪公演での8/3の初日の2週間程前に本チラシと朝日新聞に載った東京公演の劇評のコピーが入った当日券予約受付のDMが届いた位だったから。
今日も土曜の夜なのに客入りは非常に悪く、全部で26列ある座席の後ろ8列位は殆ど人が座って無かったよ。
ホントにいいお芝居だったのに(´・ω・`)

因みにチケはヤフオクで送料込みで定価(8000円)の半額くらいで買いました。
5000円台ならもっとチケット捌けたんじゃないかな?
えんぺでもチケットが高いっていう書き込みが目立っていたから。
クラウディアからの手紙
●脚本・演出 : 鐘下辰男
●テーマソング : 溝口肇
●出 演 : 佐々木蔵之介
斉藤由貴
高橋惠子
「他人の不幸の上に、幸せを築くことは私にはできません!」
無実の罪でロシアに抑留された1人の男。50年間、夫を信じ待ち続けた妻。
37年間連れ添った夫を祖国に送り返した、もう一人の妻。
あまりの感動に涙がとまらない・・・過酷な運命が生んだ「真実の愛」

何の予備知識も持たずの観劇だったんだけどこれ実話だったのね。演出の一部に(冒頭の変てこな踊りとかw)『?』な部分もあったけど行って良かった。
でも話が重過ぎて中盤は睡魔との闘いだったw
だって説明が多いんだもん(´・ω・`)
ラストの実際の映像を使った演出は反則!
まだ生きてる人の話だし、本物の映像を使ったら芝居が霞むよ。
それまで咳をする音ばかりだった客席から鼻水ススル音に変わったしw(俺は泣かなかったけどね。)
しかも弥三郎氏が帰国したのはホンの10年前の出来事ですからね。
無実の罪で強制収用所に送られ、出所後ほかの抑留者が続々帰国していくのに自分ひとりだけ帰国を許されずただ見送るしかなかったなんて辛すぎ、戦争が終わった事を知らなかった横井さんや小野田さん以上に辛い人生だったろうね。

あとクラウディアさんの言葉で「人の不幸せの上に自分の幸せを築くことはできない。」
耳の痛い言葉ですね。
今の世の中って俺もだけど自分が自分がって社会じゃないですか?
人のために何ができるのか、何をすべきなのか。
自分の損得じゃなく相手の為にしてあげられる事を実行する。
俺にはできません・・・だって自分が一番かわいいもん。

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カテコの時に太っちょなオジさんが斉藤さんに何か紙袋を渡してた。
あれはマナー違反じゃないの?
プレゼントは受付に預けろよ、受け取った紙袋を持って袖に下がっていく斉藤はとても間抜けでオバサンチックになってたぞ!w

良い芝居といえば良い芝居だったけど正直2度観たいとは思わない、やっぱ俺はガハハと笑えるコメディが好きだ。

それはそうと山羊の乳って不味いの?
幾つかあったお笑いパートでそういう描写があったんだけど?
『ダブリンの鐘つきカビ人間』
●作 : 後藤ひろひと
●演  出 : G2
●出  演 : 片桐仁(ラーメンズ)、中越典子
橋本さとし 山内圭哉 中山祐一朗 及川健 八十田勇一 田尻茂一 トロイ 山中崇 平田敦子
土屋アンナ 姜暢雄 後藤ひろひと
池田成志 若松武史
とある山中、中世のアイルランドを思わせるような不思議な土地。
旅行中の聡と真奈美は、霧のために立ち往生し老人の住む山小屋に一夜の宿を求める。
だが、不思議な歌と鐘の音を聞いてしまった二人は、取り憑かれたように老人の話す物語に心を奪われていく。
その物語はずっと昔のこと、この土地を不思議な病が襲った時のこと。病の症状は人によって違う。
指に鳥が止まってしまう病。天使の羽が生えてしまう病。目が見えすぎてしまう病。
そんな中でも、もっとも不幸な病に冒されたふたりがいた。
誰も近づきたがらない醜い容姿となったカビ人間と、思っていることの反対の言葉しか喋れなくなった娘・おさえである。
誰からも愛されない男・カビ人間の美しい心に触れたおさえは、彼に心奪われてしまう。
しかし、愛すれば愛するほどに、おさえの口から出るのはカビ人間への罵倒の言葉。
やがてその言葉が、カビ人間を窮地に追いつめていく・・・。

そして、老人の話を聞く聡と真奈美も、いつしかこの不思議な世界の中に入り込んでいく。
病を治すのは伝説の剣・ポーグマホーンであることを知った真奈美は尻込みする聡をひっぱって森の中へ。
奇怪な森の中で奮闘する聡と真奈美。暴動が起きた町で逃げまどうおさえとカビ人間。
ポーグマホーンと不思議な歌。そして鐘の音が合わさった時、哀しくも美しく、そして残酷な奇跡が起きる・・・。

事前に見た劇評などでは結構辛口な意見も多かったが、個人的にはDVDでみた2002年版よりも好きな感じだった。
特にヒロインおさえ役は2002年版の水野真紀よりも今回の中越典子の方が可憐で物語にあっていたと思う。
真奈美役は2002年版の遠藤久美子もよかったけど土屋アンナも悪くなかった。
そして中越も土屋も顔小っちぇ〜の!
特に中越は体も細い、同じ人類とは思えんかったw
しかも2人とも俺が座っていた下手側によく来ていたのでジックリ観れて良かった、ただ平田さんの胸の谷間がクッキリ見えたのは萎えだったっけど(’A‘)

カテコは5回だったかな?
4回目、カビ人間役の片桐仁(ラーメンズ)が大王こと後藤ひろひとから締めの挨拶をしろと指名されるもシドロモドロで観客から「がんばれ!」って声が飛んでたw
内容は語る程のものは無し!
でも物販で売られていたTシャツのデザインは片桐がしたそう。
結構いい感じだったよ、買わなかったけど(´・ω・`)

でラストの5回目はキャスト・観客全員で劇中に出てくる群馬水産高等学校校歌を2フレーズ×2合唱w
ここでも観客からステージ上のキャストに掛け声が飛ぶ飛ぶ。
1回目に歌い終わったあと歌詞が違うとクレームをつけた山内圭哉に「ひとりで歌ってみぃ〜!」って声が飛ぶ、その観客には後で楽屋に来いと呼び出しがかかったw
他にも女性客の一人が姜君が欲しいってリクエストが・・・w
姜が一歩前に出てその人の方に向かって手を振ってた。
まぁそんなこんなで最高に楽しかった。

群馬水産××っていうのは大王の作品にはつき物なのですが、わかんない人は全く判らないでしょう、別に判らなくても良いですw

そういえば、劇中に森にいる魔物としてカブトライジャーとクワガライジャーモドキが出てきたのに誰も反応しない・・・マニアックすぎたのか?
クワガライジャーは特撮番組の「忍風戦隊ハリケンジャー」で本作に聡役で出演している姜暢雄が演じた役なんだけどな・・・。
姜ファンすら反応して無かったような気が?

-追記-
群馬水産高等学校校歌

こんにゃく畑に春がきた
パリっと歯応え旅ガラス
海がなくても水産学ぶよ
群馬水産高等学校

-追記2-
本作で今年の芝居の見納め
今年は13本の芝居を見た、月1回以上のペース・・・ちょっとお金の使い過ぎだねw
昨年は7本だったからほぼ倍。
芝居を観に行き始めたのが一昨年位で毎年観る本数が倍増してきたけど流石にコレが限度。
今年は観たいと思ったモノは殆ど観たけど、来年はもう少し厳選して観る本数を減らさないと流石に財布が厳しいからね。
悔いが残るのは『ピローマン』をパスした事・・・その後の無駄使いを考えたらケチケチすんじゃなかったよ。

『吉原御免状』

2005年10月16日 演劇
『吉原御免状』
●原   作   隆 慶一郎(新潮文庫版「吉原御免状」より)
●脚   色   中島かずき
●演   出   いのうえひでのり
●出   演   堤 真一、松雪泰子、古田新太、京野ことみ、梶原 善、橋本じゅん、高田聖子、粟根まこと、藤村俊二

久々にあらすじは省略しますw
感想は堤真一の殺陣はカッコよかった、おひょいさんはいい味だしてたけど年齢からだろうけど台詞が時々怪しかったので舞台はもうキツイかな?
取り直しが効く映像の世界の方があってるね。
梶原さんも存在感抜群で良かった、古田さんは今回役柄的にチョット地味だった残念(´・ω・`)

そんな事よりも今回の一番の収穫は終演後の罰ゲーム。
いきなり罰ゲームといわれても知らない人はキョトンとしてしまうだろうけど松雪泰子嬢が遅刻しまくりで罰ゲームの刑に処されたの。
カーテンコールの途中から姿が見えなくなったし前から掲示板で噂は流れていたので期待してたが案の定、出演者全員が退場したあとスタッフがスタンドマイクを持って登場しステージ中央にセット。

その後、角のある金髪のカツラと赤いギターベースを抱えはなわのコスプレをした松雪さんが登場。
罰ゲームの理由である遅刻の告白と自己紹介と曲名紹介。
曲名は「遅刻SAGA」(はなわの佐賀県の替え歌です)

内容は・・・
ママ!起きてよという子供にヘッドバット。
マジで朝が起きれない。マジで時間が守れない。
スタッフ出演者ともに集合時間は一緒、唯一遅刻が許されるのは最年長のおひょいさんだけ。
流石におひょいさんより遅くなる事はなかったが集合時間に泰子は居ない。
SAGA性(さが)SAGA性(さが)、松雪泰子の性(さが)反省してます。・゜・(ノд`)・゜・。

俺は気が付かなかったけど某掲示板での報告では衣装の着物を肌蹴て肩を露出してたんだけど(遠山の金さん状態ね)肩に『性(さが)』って書いてあったってw
途中で何度か泣く真似をしてたんだけど歌い終わった後、他の出演者に囲まれた時マジでチョット泣いてたらしいw(未確認です)
でも超カワイかったっす。
恥ずかしがってたけどヤッテル時は開き直って歌ってはりました。
流石、新人時代DTに鍛えられただけの事はありました、アレをみれただけで観に行った価値がありました。
多分、はなわのコスプレをして佐賀県の替え歌を歌い懺悔する松雪泰子はもう一生見れないでしょうからw
観客もノリノリでした。

今回はあまりお笑い的要素が無かったのですが、罰ゲームと毎度無駄に豪華なパンフでやっぱ新感線だなぁ〜って思いましたw
座席も前が通路のサブセンターで非常によい環境でラッキーでした。
『姫が愛したダニ小僧』
●脚本・演出:後藤ひろひと
●出   演:ユースケ・サンタマリア、富田靖子、高杉亘、佐藤康恵、大路恵美、松永玲子、松村武、川下大洋、後藤ひろひと、山内圭哉、竹下宏太郎、腹筋善之介、ラサール石井
祖母が亡くなり、遺品を受け取りに鯖田老人介護ホームを訪れた祐一とエリ夫婦。
そこで彼らは自らを「すみれ姫」と名乗るお婆さんと出会う。
恋するダニ小僧を探していると言うすみれ姫を最初は「老人ボケ」と流していた二人だったが、すみれ姫の言葉通り現れる西洋甲冑の剣士城一郎やサラリーマン剣士橋本ゆうじ、髑髏丸に乗った豚女の登場に次第に嘘だか本当だかわからない姫の世界へと巻き込まれていく。
一体どこまでが現実なのか???
そして・・・すみれ姫はダニ小僧に会えるのか??

今年2本目の後藤ひろひと作品の観賞、大笑いさせてもらいました。
お約束の群馬ネタもあり強引かつゆる〜い展開、好きだわ〜( ´∀`)
でも出演者にハゲが多過ぎて役者の顔を知らない人は誰が誰だか判んなかったじゃないだろうか?w

富田靖子のお姫さまはチョットきつかった…w
大路恵美は小悪魔っぽくて可愛かったよ(;´Д`)ハアハア 
ユースケは台詞噛み杉w、演技中よりもカテコの時の方が生き生きしてるってどうよ?
一本締めしてキャストは引っ込むけど客は帰らないので、再度オールキャスト登場。
ユースケの音頭で三本締めで漸く解散w

俺が観たのは昼の部だったんだけど、夜の部では更にそのあと万歳三唱があったらしいw
『LAST SHOW -ラストショウ-』
●作・演出 : 長塚圭史
●出  演 : 風間杜夫、永作博美、北村有起哉、中山祐一朗/古田新太
幸せな新婚生活を送る石川琢哉(北村有起哉)と美弥子(永作博美)。
かつては一世を風靡した名子役だった美弥子を娶った売れないディレクターの琢哉にようやく出世のチャンスが回ってくる。
そのチャンスとは捨てられた動物を保護する動物愛護家の渡部トオル(古田新太)のドキュメンタリー。
しかし同僚カメラマンの中島(中山祐一朗)からダメ出しされ、一度は仕事を辞めて会社も辞めると宣言。
しかし妻がくノ一ものVシネに出ると聴き渋々、本来の愛と感動のドキュメントでは無く、付近住民とのトラブル等の渡部の暗部にメスを入れるべく渡部を密着取材する事を承諾する。

そんなある日突然、石川家に琢哉の実父・勝哉(風間杜夫)が訪れる。
両親の離婚後も父を慕っていた琢哉は快く勝哉を迎え入れる。
それが悲劇の始まりとも知らずに…。

予測も付かない行動で少しづつ美弥子に接近する勝哉。
幸せな家庭に影を落とす勝哉の目的とは何か?
その一方で動物愛護家の渡部も狂気を露呈していく…。

正直、前半はそんなに面白いとは思わなかったんだけど中盤以降はかなり引き込まれてあっという間の2時間だった。
風間杜夫ってマジ巧いね、芝居をみて一人の人間をアレだけ嫌いって思えたのは初めての経験かも。
まぁ激しく逆恨みなんだけどさ。
だって父親本人が自分の台詞で結論を出してたからね「今更どうしようも無い事を言うな」って。
終盤の緊迫した場面で一気に劇場を爆笑の渦に巻き込んだ、本来流れてしまうモノ(市川しんぺー)には参った。
HP等ではキャストに名前を連ねて無いくせに(パンフには当然載ってる)一番美味しいところを持っていってるw

古田新太演じる渡部の好きだからカワイイからこそ食べるっていうのはチョット判るような気がする。
ほら、食べてしまいたい位カワイイって台詞誰でも一度は聴いた事あると思うんだけどさ。
まぁ実行はしないけどw
でも、俺付き合った娘の耳たぶとかほっぺたとかプニュプニュした部分をカミカミする癖があるからなぁ〜・・・。
もしかしたら食べちゃうかも(´・ω・;)←危険人物
内容はタイトルの通りシンデレラです。
ただ、一般的に知られているシンデレラに残された疑問の回答、歌とダンスとギャグ満載のミュージカル。
2003年夏に上演された作品の再演。

キャストは大塚ちひろ、浦井健治、池田成志、橋本さとし、宮地雅子、森若香織、
福本伸一、高谷あゆみ、小寺利光、森新吾、尾藤イサオ、高嶺ふぶき、デーモン小暮閣下

休憩20分込みで3時間、内容からか小さな子供の姿も多く、上演前はあのコ達静かに観てくれるやろかと心配したけど杞憂に終わった。
but、ウルサイ輩は居たのね(´・ω・`)たくいい年した大人が上演中に他の客の迷惑も考えずにボソボソ喋るなっつうの(*`Д’)凸
家でTV観てんじゃねーんだぞ!

で、芝居の方ですが内容は当然シンデレラですので特に説明は不要でしょう。
シンデレラの疑問に関しては
1.魔法使いの魔法は何故12時なると解けてしまうのか?
2.魔法使いの魔法は12時で解けるのに何故、ガラスの靴だけが残ったのか?
3.ダンスのレッスンも受けていないシンデレラが何故舞踏会で上手に踊れたのか?
答えは秘密で

チョットしか出てこなかったけどかぼちゃの馬車がゴージャスでよかった。
セットもプチ宝塚風で舞踏会のシーンのダンスもカッコ良かった。
キャスト達の歌も達者で今まで観たミュージカルの中では一番楽しめた。

他に印象的だったのがデーモン小暮の身長。
意外と小さいの、まぁ他のキャストがデカイっていうのもあるけどね、普段はかなり底の厚いブーツ履いてるのね。
歌に関しては流石の一言、彼は3役(シンデレラの実父、お城のねずみチュウ之丞、魔法使い)演じているのだが魔法使いを演じてる時にシンデレラに魔法を掛けるシーンで歌う歌が凄く良かった。

上演中にキャストが何度か客席に降りてくるので、シンデレラ役の大塚ちひろも結構間近で観れて良かった。
普段好みじゃないって思っててもヤッパ実物は可愛いわw
最前列のセンター〜上手(舞台向かって右側)のお客さん全員洩れなくデーモン小暮と握手してた。

エンディングの結婚式の時にパンフレットに付属しているルミカライトを客がキャストと一緒に振るんだけどスゲーきれいだった。
今回は何時もよりもやや後ろで観劇したんだけど、コレが正解!
キャストの顔は良く見えないんだけど暗闇に揺れる大量のルミカライトはマジできれいだったよ。
カテコの拍手も凄かったし、もしまた再演があるのならもう一度観てもいいかなって思えるくらい楽しかったです。
シャッフル"と呼ばれる自称もてもて刑事が喰らった一発!
その一発が彼の運命、いや脳内視力を変えてしまう…
同僚が上司に!上司が犯人に!犯人が憧れの女性に見えてしまうばらばら頭脳になってしまった…
様々な人間模様が様々に入り組む、大王流怒涛のハイパーテンション・ラヴ・コメディ!

-出演者-
井原剛志、奥菜恵、山内圭哉、三上市朗、風花舞、平田敦子、松谷賢示、澤田育子、後藤ひろひと、鹿内孝、石野真子

非常にバカバカしいコメディーでとても楽しめた、やっぱ大王の作品は最高だw
妖精役も笑かしてくれたし。
今回も水産大学は出てこなかったものの大王の芝居ではお馴染みの群馬ネタもあったしね。

オープニングからラストまで約2時間10分、時間を忘れて楽しめた。
最後は石野真子のミニコンサートも楽しめたしねw

カテコは全部で4回。
キャストだけじゃなく、何故か舞台上にある舞台装置を動かしていた裏方さんもキャストに引きずりだされ観客から大きな拍手を受けていた。
他にも出演者すら知らなかったサプライズがあり、キャストも観客も大ウケw
尋常じゃない大量の紙吹雪が舞台上だけじゃなく客席にも降り注いだの、凄く綺麗だったよ。
しかし後片付けが大変だろうなw

今回は最前列での観劇だったので直ぐ目の前に奥菜恵ほか綺麗どころが居て結構ドキドキした。
でも正直、奥菜は普通だったなw
まぁ、今回はブスな警備員役だったので最初はかなり強烈なメイクで眉毛も繋がってたからかもしれない。
殺陣はなかなかのものだったね。
最後は井原の音頭で観客全員起立しての一本締め、今回は久しぶりに姉と一緒に観劇したのだけど2人とも大満足で帰宅の徒についた。
キャンディーみたいな石鹸を作りたかった男たちの夢と恋

昭和初期、電気洗濯機の登場で石鹸業界は大きく揺れた。
時代の流れにあらがう石鹸職人たちの誇りと情熱。
昭和の男と女が織りなす不器用で骨太な恋。
二つの時間を縦横無尽に行き来するG2演出。
転がり落ちてゆく想いの深さに号泣必至。
見終わったあと、石鹸作りと恋をしたくなる、そんなお話。

出演者
須藤理沙、長谷川朝晴、山西惇、新谷真弓、豊原里美、久保酎吉、他(多いので割愛)

最後は結構強引にハッピーエンドになったのがアレだけど観た後は気分良く劇場を後に出来たから良い作品だったと思う。
突っ込みどころは多々あるんだけど楽しかったからOK!
カテコは3回で千穐楽って事もあり最後にオールキャスト一言コメント、キャスト全員仲が良かったんだなぁ〜っていうのは凄く伝わってきた。
お笑いシーンも多かったけど根は本格派のドラマです。

須藤理沙が凄く痩せていたのに驚いたw
新谷と豊原は美味しすぎ、親方こと久保さん、社長の山西さんは流石の一言。
あとのキャストも皆、それぞれ良さが出てたと思います。
あと帰りにフロアで作・演出者のG2に会ったので握手して貰ったw
ミーハー丸出しw
僕の親父は定年後、家を新築した。
上のねーちゃんは玉の輿にのった。
下のねーちゃんは社長になった。
先輩は医者になり、僕は何にもならなかった。
……そんなある日、親父が若い女に恋をした


出演者は
杉本 大樹 堺 雅人(長男にして末っ子)
深谷さおり 星野真理(介護士)
武藤 正子 七瀬なつみ(長女)
杉本 美樹 菊池麻衣子(次女)
藪  一平 池田成志(3姉弟とは幼馴染の町医者)
杉本 正樹 前田 吟(父親)

家族を持っている人なら何時かは必ず遭遇する介護や相続を主軸に家族とは何ぞやと問いかける作品。
といっても決してお涙頂戴ものではなく、結構さらりとしたお話で結末も湿っぽくなく観やすい作品でした。
まぁ、それが物足りないと思う方も沢山いるとは思うけど個人的にはまあまあだったね。

1幕で冒頭で菊池と星野が台詞をカミまくっていたのがチョット気になったけどそれ以外は楽しく観賞できた。
見所は七瀬のスケ番姿と池田成志の生尻だったかな(w
七瀬さんは(多分)アドリブで池田に生尻を顔に押し付けられて、舞台上で一瞬素に戻って笑ってた、それを観て観客も笑う。

物語冒頭では普通に会話が成り立っていた、前田と星野だが途中長女と次女の会話内容から矛盾が生じてくる。
前田は脳出血で植物状態だというのだ。
結局、前田の台詞は全て前田の心の声って設定だったんだけどね。

前田吟の上手さと七瀬と池田の役上の美味しさが目立った作品。
観客の大半の注目だった堺雅人はなんか飄々とし過ぎてて俺の好みじゃなかった。
菊池は前半チョット台詞を噛んだ以外は可も無く不可も無くと言った感じでそつない演技。
星野は一生懸命さは伝わってきたけどチョット一本調子過ぎだったかな。

終演後、大楽という事でヒートアップする観客多数がSOするも俺は今回は客電が付くまで着席したまま。
あのメンツならもっと出来たと思うんだけどね、残念。
ブラボー、ブラボーと連呼してたバカにムカつきながらアンケートも出さずに会場を後にしたのであった。(この直後に映画を観る予定だったので)

客の着席が遅くおよそ8分押しで始まり、池田のアドリブにウロタエた七瀬が立ち直るの掛かった2分の計10分終演時間がずれた。
カテコを入れるとトータルで15分押し、コレが俺には痛恨のタイムロスだった…orz
マットとルイーザは塀一つ隔てて住む隣人同士。
思春期を迎え、恋に落ちる二人だが、父親同士が犬猿の仲。
親の反対ゆえに、まるでロミオとジュリエットのように二人の恋は燃えさかる…というのは、
実は父親ふたりの策略だった…!!


出演者は
青年マット→井上芳雄
少女ルイーザ→大和田美帆
青年の父(元海軍)ハックルビー→沢木順
少女の父(帽子屋)ベロミー→斉藤暁
流れ者エル・ガヨ(芝居の司会進行役も兼任)→山路和弘
旅芸人(老俳優)ヘンリー→二瓶鮫一
旅芸人(死に続けて三十年)モーティマー→なすび
黙者(壁になったり紙吹雪を撒いたり)ミュート→水野栄治
他エキストラ3名

初めてあらすじを書いてみました。
文はシアタードラマシティーのHPからの引用です。

この芝居は元々、姉のためにチケを確保したのですが姉が仕事の都合で行けなくなったので代打で観に行きました。
某巨大掲示板ほか色んな場所で酷評されていたヒロイン役の大和田獏の娘、大和田美帆も個人的には全然問題なかったですし。
それどころか結構可愛かったですよ、俺が座っていた席からは彼女が寝転ぶ度にスカートの中が見えそうになって違う意味でドキドキしました(゜∀゜)アヒャ!

この芝居、通常の客席の他にSB席といってステージ上にも席がありました。(エキストラが客に紛れて3人いましたが、それ以外は一般の観客が座っています)
エキストラで緑色の上着を着た、井上オタに扮した女性は雰囲気がキモくていい感じでした。
俺は余りのキャラの作り込み具合に1幕の途中で仕込みちゃうか?と疑っていたけど、(休憩中の会話から)素でストーカー風のキモオタだと思い込んでた客も結構いたみたい。

個人的には台詞が一つも無いミュート役の水野栄治さんに上演中目が行ってしまった。
台詞が無くても体の動きだけで伝わるモノがありました。
他にはエルガヨがヘンリーとモーティマーを冷たくあしらうところが笑いどころでした。
なすびは久しぶりみた(生では初めて)けどやっぱ顔がデカイ!
でも筋肉質でいい体してた懸賞生活してた時同様半裸っていうのが・・・( ´∀`)σ)д`)
でもステージ上にある鉄製のポールに体当たりするなど体を張っていたのは評価したい、台詞も少ないものの独特の話し方も良かった。

主役の井上氏は歌が非常に上手いんだけどあんま興味が湧かなかったな・・・、王子様的なキャラが何となく生理的に受け付けない(モテナイ男の僻みですw)

この芝居、キャストが度々客席に下りてきて客弄りするので役者を観に来てた人にはお得感タップリだったかもね。
最前列の客は大和田美帆タンが登場した時に頭ナデナデされてたし。
一幕終了後のパフォーマンスも面白かった、休憩に入っても井上、大和田、斉藤、沢木の4人が変てこなポーズを取ったままステージに留まってるから大半の客が席から離れずに凝視。
2分くらいしてから限界がきたのか動いてそこで完全に一幕が終わり。

休憩(15分)を含めて2時間半程の芝居だったけど時間を感じさせない位集中して見られたよ、特に2幕はホント、あっと言う間に過ぎちゃった。
期待して無かっただけに余計に良く感じたね。
最後のキラキラの紙ふぶきが非常に綺麗でした。

ただパンフが毎回150部限定っていうのを知らなくて休憩時間に買いにいったら売り切れてた事。
約900人を収容できるハコで150部限定っていうのは少なすぎないか?
最初は買う気なかったけど芝居内容が気に入って買おうと思っただけに非常に残念だった。

大和田美帆はこんな顔
http://image.blog.livedoor.jp/masato_24/imgs/3/2/32ba4be8-s.jpg

『BAT BOY』

2005年3月11日 演劇
今週2本目、昼間っから行ってきましたシアタードラマシティー。
主演は話題の若手俳優森山未来
あらすじ等は例によって書きませんが、某えんぺ(言ってるヤン!)でボロカスに貶されていたので若干心配していたのですが、個人的にはとても楽しめました。

ストーリーはホントに救いのない話なのですが、所々に入れられたギャグで笑かしてもらいました。
笑いどころとしては、森山演じるバットボーイに獣医の妻が言葉を教えるシーン。
ここはご当地言葉を入れるのが恒例らしく今日は「なんでやねん」でした。
森山は関西出身(兵庫県)なので発音が完璧って突っ込まれて場内は大ウケでした。
あとは町長さん(女性)の小ネタ連発に皆クスクス笑ってた。
今夜は心斎橋までナンパされに出かけるそうです(w

森山はダンスが凄いって聞いてたのですが今作では踊るシーンは殆ど無かったのが残念だったかな、ただ彼の身体能力の高さ(柔軟性、跳躍力)は凄かったよ。

結局、ボロカスに叩いていたのは端から作り手がB級ホラーコメディーミュージカル(悲劇なんだけどさ)を作っているのに普通のミュージカルを期待していた人達なんじゃないかな・・・。
喰わず嫌いはしない方が(・∀・)イイ!! って思いました。

あとミュージカルならではだと思うのですが、目の不自由な方も来場されていました。(白い杖をもっていて入場の際は係員に引率されていた)
ストレートプレイのお芝居とは違ってミュージカルは歌聴くだけでも楽しめるからね。

最後にパンフについてたおまけの(こうもりの)牙と耳、誰か切り抜いて使う人いるのかな?
切り抜いたらパンフの裏表紙に穴が開くんだけど・・・。
あ、場内の男女比率は9-1でか9.5-0.5で圧倒的に女性が多かったです、休憩時の女性トイレは長蛇の列。
対して男子トイレはスカスカでした(w

『悪魔の唄』

2005年3月6日 演劇
はい、何時ものお決まりでストーリは書きません。
でも予想以上に良かった、この芝居なんかチョコチョコと大小様々な演出上のミスやトラブルが多いって噂を聴いていたものの大阪千穐楽夜の回は特にトラブルも無く、役者も台詞を1回も咬まなかったほぼパーフェクトな出来だったんじゃないかな?
初見だから他の公演と比較できないけど。

登場人物を大まかに分けると人間、ゾンビ、幽霊の3つ。
どんな芝居やねんって感じだが非常に面白かった。
最後の映像を使った演出と爆撃機の飛行音にはチョットウルっときた、今年みた3本の中では一番好みだった。
でも2時間半ぶっ通しはキツイ、途中から尾てい骨と腰が痛くてチョット辛かった、心配した尿意の方は大丈夫だったよ。

残念だったのは大阪千穐楽だったにも関わらず空席がポツポツあった事と隣の席の奴が開演1時間くらいで大きなものではなかったけどイビキかいて寝てた事くらいかな。
別に寝るのは勝手だからいいんだけイビキはかくなよな・・・。
カテコは3回でSOは無し、多分役者は2回で終わらすつもりだったのか3回目の登場では僧正が「何が欲しいねん」って観客に突っ込みをいれる一幕もあった、既に数人の観客は扉の外へ出てたしね(w

何はともあれ終演後は結構しあわせ気分で家路に着きました。
物語自体には全く救いが無いんですけどね(w
主演:藤原達也・鈴木杏

演劇といえばこの作品って感じもする定番中の定番。
あらすじは語るまでもないですな。
で、感想ですが一言でいうと・・・

思い込みの激しいバカップルのドタバタ劇でしょうか。

有名なジュリエットの「ああ、ロミオ貴方はどうしてロミオなの」って台詞が出てくる場面は芝居最大の笑いどころになってたし。
(ジュリエットの愛の囁きに、ロミオがメロメロになってニヤケまくってんの)

で、最終的にはこんなモンなの?って感じ。
別に悪くは無いんだけど特別良い訳でも無かった。
コミカルなシーンではそれなりに笑えたけど泣かせどころのラストでも全く感情移入できず。

ただ一幕、二幕とも上演開始後に送れて入場してくる観客が結構いてそいつ等がまた前の方の席の奴だったから度々視界が遮られて芝居に集中出来んかったのも一因だと思うけどね。
あと主演2人の台詞が兎に角膨大な上に早口なので台詞が聴き取り辛かった。
それと台詞にイチイチ状況説明が入る事が多くて間延びしてた。

悪い芝居では無かったですが個人的に合わなかったです。
でも藤原達也と鈴木杏の芝居は別の作品でもう一回観てみたいです。

正直ロミオよりもジュリエットの方が逞しく見えたのは如何なんだろう(w

【一部訂正あり】
例によってストーリー等は省略します。
ていうか今回のは本当に意味不明でストーリーの説明のしようが無いです。

作品を観た感想をあらわすと(ノ∀`)アチャー 、(#゜Д゜)ゴルァ!! って感じです。

正直オラは1回も笑えなかったし「早よ終わらんかなぁ〜」って開演間もない頃から思いました。
今まで観た舞台の中でブッチギリでショッパイ舞台No.1
多分これ以下の作品には2度とお目にかかれない気がします。

チケットは定価6500円のところをヤフオクで2800円で落札したので交通費やチケット代や購入に伴う諸費用を入れても5千円以内に納まったので金と時間を返せとまでは言いませんがココまで期待ハズレの芝居も珍しいです(w
訳の判らん芝居の合間に出演者が爆音で歌を歌う構成が延々と続くのですよ。
チケット購入後とはいえ、予め評判が悪い事は知っていたので覚悟して望んだのに予想以上で非常に疲れました。

まぁ悪い事ばかりでも無かったので良かったところを幾つか
1.音楽はMEN’S5の生演奏だったのでコレだけでも2800円の価値はあったかもしれない。
2.木村佳乃がTVで観る以上に美人だった(w
3.同じ人間とは思えん位色が白くて手足の長い佐藤康江(ウルトラマンネクサスにも出演中)のバニーガールやボンデージ等の露出度の高いコスプレが観れた(しかも殆ど意味無し、ついでに彼女の存在自体無くても良かった・・・orz)
4.・・・
スイマセン、これ以上は出てこないです。

カーテンコールも盛り上がらず騒いでいるのは木村佳乃の追っかけだけ、お情けで2回カーテンコールがあったけど会場のライトが点くやアッサリ客が退場開始。
本当に観てて詰まらない芝居だったけど役者もキット居た堪れなかったんじゃないかな?

竹中直人のオナニーと出演者のカラオケを鑑賞するのに6500円も払った方はご愁傷様でした。

あと俺の席の両隣に座った2組のカップルへ
芝居の最中に会話をすんな、左隣に座ったカップルの男!、スカシッ屁を2発もカマスな!

新・明暗

2004年11月20日 演劇
主演は佐々木蔵之介。

原作は夏目漱石の「明暗」で残念ながら漱石の死をもって未完のまま連載が終了した小説。
本作は原作世界を現代に置き換えて演じられている。

大阪は今日、明日の2日のみの公演なので客入りは満員で俺が見た感じでは空席は殆ど無く、観客は蔵之介目当ての女性が9割以上を占めていて男性客は非常に少なかった。

例のごとくあらすじ等は省略しようと思ったけど劇団のHPがあったから
http://www.nitosha.net/stage/meian5.php
で、感想ですが期待していた以上に面白かったです。
シリアスで真理を突く場面と馬鹿馬鹿しいまでに笑える小ネタも満載で休憩込みで3時間の長丁場も楽しく見られた。

結局、人は変われないのね・・・。
主人公のダメっ振りは大抵の小市民にもあてはまると思う。
もちろん俺も。
自分を守る為に都合の悪い事はなかなか見ない、言わない、聞かないの3拍子が揃っている。

妻と結婚する前に突然自分を捨てて自分の友人と結婚した恋人に何故自分を捨てたのかを聴く為に上司の妻(吉川夫人)の手引きで鄙びた温泉まで馳せ参じる主人公。
勇気を出して自分を捨てた理由を聴いてみたものの二転三転する意外な返事とその後の展開に恐れをなし結局土壇場になって逃げ出して元よりも居心地の悪くなった家へ戻っていく。

ありがちなだけに笑うに笑えない悲劇な喜劇、でもまぁ主人公ならそんな中でも上手く立ち回っていくだろうと思う。
ラストで仲の悪かった妻と2人の小姑(吉川夫人と実妹)の利害が一致したため仲良くなって主人公を待っている。
家の前で主人公が家の前で「(家に戻る前に)もう少しだけこの(外の世界の)空気を吸っていたい」って吐いた台詞が泣かせる(w

しかし佐々木蔵之介って良い役者さんだな、また機会があれば見てみたい。
個人的に実物を見た中では仲村トオルと双璧の良い男である、演技力は仲村の数段上を行ってるけど。

某掲示板で某女優さんが台詞カミカミって書いてあったけど今日は多分全く咬まなかったと思います。

原作はwebで無料公開されているので興味のある方はご覧になって下さい。
http://www.wao.or.jp/naniuji/natume/meian.htm

舞台では設定を現代に置き換えただけでなく原作のラスト以降も脚本家が創作して一応完結してます。
因みに俺はまだ原作を読んでません(w

鈍獣

2004年8月28日 演劇
いや〜乙葉の演技が評判を聞いて予想していたよりも良かった。
今までグラビア見てデブスって思っていたけど実物みるとカワイイわ(w
宝塚バリの白い羽根に小さな電光掲示板が付いててそれが頭の上で点灯してたり、赤ベコの被り物を被ったりとてもお似合いでした。

男3人は安心して観てられる、途中の歌謡ショーは笑った。
特に「ゴートゥヘル横浜」最強!
帰りに思わず物販でサントラ買っちゃった、他の曲もオモロイ!
インスト曲はカッコイイし15曲で1500円は安い。

あらすじや物語の感想は…
「ゴメン、覚えてないわぁ」 
今朝から体調が悪く咳と頭痛が酷かったが3時過ぎに家を出て梅田のシアタードラマシティーに「ガマ王子VSザリガニ魔人」を観に行った。

例によってストーリー等は一切書きません(w
でも上演前の携帯の電源を切ってくれアナウンスはウィットにとんでいて客も爆笑。
「この芝居の出演者の8割が、ペースメーカーを使用しています。
上演中に携帯が鳴ると舞台上で役者がバタバタ倒れて、
非常に危険な状態になりますので、携帯はお切り下さい。」だってさ。

主演は伊藤英明と長谷川京子という事になってますが、事実上の主役は2人では無く木場勝巳氏と新人の加藤みづき嬢の2人だった。
主演の2人は長谷川京子は良い役どころなんだけど実力不足で見せ場らしい見せ場なし。
伊藤英明はザリガニ魔人の衣装とメイクが反則だった(w
イメージとしては北斗の拳のユダを思い浮かべて貰ってそれをキチンとおかまキャラで演じ殆ど反則。

芝居の内容も今までみた大王の作品の中でも一番良かった。
思わずDVDを予約購入してしまった、届くのは12月下旬らしい。

体調の方は芝居を見ている間は殆ど平気だったが家に帰ってきたらまた辛くなってきた、今日は早めに寝て明日も家で大人しくしていよう。

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