ISBN:4794214111

単行本

工藤 健策

草思社
2005/05 ¥1,365
プロ野球に限らず、あらゆるプロスポーツはファンが「面白い!」と思って貴重なお金と時間を割いてくれることによって成立しています。しかし、残念ながら日本のプロ野球界は、この当たり前の前提をないがしろにしてきました。ナンバーワンの人気スポーツであることにあぐらをかき、選手も球団もみずからの利益ばかりに目を向けてきたのです。日本が未曾有の不況に苦しんできたこの十年にも選手たちの年俸はうなぎ登りで、あげくのはてに球団経営が行き詰まって起こったのが昨年の再編騒動でした。
 本書は四〇年にわたって球界を取材しつづけてきた著者が、球界の今日を招いたと思われる選手、関係者をとりあげ、その言動を明らかにして心ある野球ファンの審判をあおごうという試みです。著者自身、今でも熱心なプロ野球ファンです。現在の球界の地盤沈下を見るに見かねて筆をとったわけですから、当然、容赦のない厳しい書き方になってはいますが、批判のための批判とは一線を画する、本質的な問題提起の書にしあがっているのは、根底にプロ野球への真摯な想いがあふれているからです。
 本書がとりあげるのは、ファンがまったく望まない方向に球界を導いたあげく高コスト・低視聴率だけを球界に残して表舞台から去った渡邉恒雄・元巨人軍オーナー、沈みゆく「栄光の巨人」をどうすることもできない堀内恒夫・巨人軍監督、「オレ流」を口実にファンに説明責任を果たさない落合博満・中日監督、日本の野球ファンを軽視しつづけるイチロー選手、再編騒動では「球団と痛みを分かち合う」と言っておきながら相変わらず声高に年俸アップを求める選手会といった「9人」の人々です。いったい誰が悪かったのか。何が悪かったのか。日本球界の再生は、この点を明らかにすることから始まると言えるのではないでしょうか。すべての心あるプロ野球ファンに是非とも手にとっていただきたい一冊です。

図書館でタイトルだけ見て借りた本。
とりあえず、著者の工藤健策氏って何様なのw
なるほどなって思える部分も無くは無いのだか、感情論や個人的な好き嫌いやんって突っ込みを入れたくなるような内容が多過ぎ。

あと肝心な人が抜けてまっせ!
長嶋茂雄

彼は日本プロ野球界最大のスターにして最大の戦犯でしょ。
昨年までの巨人の歪な戦力は彼が望んだ補強をし続けた結果。
選手としては1流だったけど指導者としては・・・
確実にプロ野球を詰まらなくした1人だと思うんですけど?w

コメント

nophoto
やぎ
2006年1月12日10:51

この本僕も読みました。ボブさんがおっしゃるとおりの内容です。
感情論的ですよねすっごくイチローなんかに対する議論はまさにそれです。
そして長嶋茂雄が抜け落ちていることにも、ボブさんと同じ感想を持ちました。

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